佐田さんとは永遠に仲良くなれない気がする。
助けを求めるように冬馬を見ると、ニッコリ笑顔であたしの表情を覗く。
…こ、ここに、天使が居たぁっ!
あたしと佐田さんの仲を取り持ってくれる、天使が…!
目をウルウルさせながら冬馬の助け舟を待っていると、冬馬は笑顔を崩さず急に立ち上がった。
そんな不審な行動を取る冬馬を、あたしだけでなく佐田さんまで見ている。
そして…残酷な言葉を残した。
「あゆに蘭…二人きりで話したいんでしょ?」
「は…?」
「そうかいそうかい、分かったよ。じゃ、俺はこの場から去るね」
「ちょ…ちょっと待ってー!」
あたしが目を最大限に開いて冬馬を飛びとめると、口パクで「頑張れ」と言い残して、颯爽と去っていった。
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