その翌日も、ドラマ撮影でスケジュールは埋め尽くされていた。
いつも通りにあたしの車で貞永を迎えに行って、撮影現場まで連れて行って、あたしは貞永の売り込みをする。
やっとその仕事が一段落ついたので、あたしは楽屋を出て自動販売機に向かう事にした。
…こんなに清々しい気持ちで仕事と向き合えたのは、一体いつ振りなのだろうか。
少しだけ顔が綻びながら自動販売機に到着すると、そこには二つの人影があった。
あたしの存在に気が付いたのか、二人同時にあたしの方を見てくる。
「あゆ…!?」
「…中森さん」
そこには、冬馬と佐田さんが仲良く並んでいた。
どうやら、この二人も今から飲み物を買おうとしている様子。
あたしが笑顔で挨拶すると、冬馬は驚いたような表情を浮かべた。
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