秘密の★オトナのお勉強①




「よし!そろそろリビングに戻らないと、みんな心配しちゃうよね!」




あたしはひとりそう叫ぶと、グッと背伸びをしてみせる。


元気になった様子のあたしを見て、貞永はいつものようにフッと笑って見せた。




「早く戻って、猛に芸能界講座しないとな」



「…貞永、猛をエロ狼にしないでよ…?」



「それは保障できねぇ。男はそういう生き物なんだよ」



「ちょ…!バカ言わないで!」



「バカ言ってない。真実を述べてるだけだ」




そんなくだらない会話をしながら戻ったリビングでは、やっぱり両親はテレビの前で大騒ぎしていて、猛はその様子を呆れながら傍観していた。


…そんな光景が、今はとてつもなく愛しく感じる。




「姉ちゃん、気分良くなった?」



「うん。心配掛けてごめんね?」




手を合わせながら猛に手を合わせるあたし。


あたしの様子を見た猛も、少しだけ微笑んだように感じた。




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