貞永が来てくれたから、
貞永が居てくれたから、
あたしの自分自身を責め続けていた心は、だいぶ軽くなったと思う。
…これは、隼人が自分で選んだ道なんだ。
あたしの為ではなくて、ファンの人達に対しての結果。
「ありがとう、貞永」
「…別に大した事じゃねーよ」
あたしは顔を枕から離すと、ニコッと笑って貞永と向き合った。
…こんな笑顔を浮かべるの、久しぶりな気がする。
隼人の事があってから、あたしは苦悩を隠すように作り笑顔を浮かべるようになっていた。
どこかに、「心から笑う事」を置いてきたような感じがした。
だけど…その笑顔を取り戻してくれたのは、間違いなく貞永で。
言葉では言い切れないほどの「ありがとう」を言いたい。
そんな思いを抱えながら、あたしはニコニコと笑った。
「あゆはやっぱ、笑ってる方がいい」
貞永がそう言ってくれた事も凄く嬉しかった。
.

