顔をしかめながら、貞永は口許に手を添える。 その行動の意味が分からなくて、あたしは首を傾げる。 …あたし、何かマズイ事言ったっけ? 「貞永…?」 呼びかけてみても、反応ナシ。 貞永が壊れたんじゃないの?と本気で疑いそうになった時、途切れ途切れな貞永の声が聞こえてきた。 「隼人に腹…立ててた」 「へ…?」 「あゆと仲良くしてて…なんかよく分かんねぇけど、無性にイライラしてきて」 …嘘、でしょ? これって、同じじゃない。 飲んだ日に、冬馬が予想していた理由と。 .