「い…伊藤さん…?」
「俺は中森さんがハッキリ言って嫌いなんだよね」
ジリジリと音を立てながら、あたしに近付いてくる伊藤さん。
咄嗟に働いた防衛反応により、あたしは伊藤さんを睨みつける。
あたしは一歩も引き下がらずに、伊藤さんの攻撃を全て受ける事にした。
…負けた気になるから。
「どういう意味ですか?」
「アンタのせいで、俺が受け持つはずの仕事が全部無くなったんだよ」
「はい?」
「ハッピードリーム・マネジメント部の中で、俺が一番業績がよかった。ずっと一位の座を譲らなかった。なのにアンタが現われてから、その一位の座が奪われたんだよ…!」
初めて聞いた。
うちの会社の中で一番業績がよかったのが、あたしだという事を。
というか、業績とかきちんとつけてたんだ。
あの小西さんの事だから、てっきりほったらかしにしているモノだと思っていたんだけど。
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