「そういえば、どうしてあゆって貞永くんと話してないの?」
「へ…?」
「だから、何があったのかって聞いてるの!…話しにくい?」
冬馬は何があったのか興味深々らしく、あたしをジーッと見てくる。
…そんなに目をウルウルしないでよ!
演技だと分かりきっているけど、そんな目でみつめられたら…
「…話します」
「世の中頭脳戦だよね」
逆らえないじゃない。
というか、冬馬の脳みそを覗いてみたいよ。
「世の中頭脳戦」とか…ハッキリ言って怖すぎるんですけど。
はぁ…とため息をつくと、あたしは冬馬にこの間起こった事件を話し始めた。
突然の貞永の行動、あたしの複雑な気持ち、全てを冬馬に打ち明けた。
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