そんな言葉は、あたしの隣に立っている変態狼から発せられたモノで。




「ちょ…何言ってんの!雪村さんに失礼でしょ?」




マネージャーとして、はたまた人間として、あたしは貞永を叱りつける。


「すいません」とあたふたしながら謝るあたしの横で、貞永は何かが可笑しいかのようにクスクスと笑うだけ。


あたしはそんな貞永に対して、煮えたぎるような怒りを覚える。



…貞永、最低っ!




「アンタね、いい加減に―――」



「いいんですよ、マネージャーさん」




そんなあたしの怒りは、雪村さんの一言で掻き消された。


驚くあたしをよそに、雪村さんは貞永と会話を始める。




「光輝、お前の一言が誤解生んでんぞ?」



「お前のその歪んだ性格よりマシだろ」




二人の間で、訳の分からない会話が進行していく。




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