秘密の★オトナのお勉強①




佐田さんの楽屋に戻ると、そこには貞永の姿しかなかった。


冬馬も佐田さんがいない事に驚いているみたい。




「貞永、佐田さんは…?」



「それが、突然顔が赤くなって、「絶対見ないで下さい」とか言いながら逃げてったぞ?」



「…佐田さん、ドンマイ」




…どうやら、もう一人の佐田さんが姿を現しちゃったみたい。


今日で貞永とは最後だもんね。

きっと、心に溜めていた想いが爆発しちゃったんだ。



あたしが乾いた笑いを発している間に、冬馬はそそくさと荷物の準備をし始めて、いつの間にかあたし達の目の前に立っていた。




「じゃ、俺はそろそろ行くね。蘭も捕まえないといけないし」



「うん、またね冬馬!」



「…もうお前とは一生会いたくねー」




貞永の独り言が聞こえるけど、そこはあえての無視の方向。




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