秘密の★オトナのお勉強①




「あゆは貞永くんに告白しないの?」




流れ続けていた涙がやっと止まり、佐田さんの楽屋へと急ぎ足で向かっていた途中、突然冬馬がこんな事を言い始めた。




「へ…?」



「だって、あゆに幸せになって欲しいんだもん」




…貞永と出会っていなかったら、きっとあたしは冬馬を好きになっていた。


そのくらい、冬馬の優しさが身に染みてきて。




「あたし…貞永には気持ち伝えないって決めたんだ」



「…なんで?」




だからあたしは、冬馬に本当の気持ちを伝える事にしたんだ。




「貞永を恋愛で振り回したくないの。それに、あたし達は「マネージャー」と「俳優」の関係だし、この気持ちはバレちゃダメなんだって思ってる」



「あゆ…」




冬馬の心配そうな声が聞こえてきても、無視するしかないの。


それしか、今のあたしと貞永を守る方法なんてないのだから…。




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