秘密の★オトナのお勉強①




そんな事が頭を掠りながらも、あたし達は自動販売機の近くにある休憩スペースに移動した。


そこは、ただ何かを飲む為だけに作られたんじゃない?っていうくらいに小さい。


そんな休憩スペースに設置してあるイスに座ったあたし達は、お互いにジュースを飲み始める。


あたしは貞永に奢ってもらったオレンジジュースを、いつもより遅めで飲んでいた。




「つーかさ、あゆは今日どこ行ってたんだよ?」



「ハッピードリームの小西さんに呼び出されてたのよ。最近の仕事の事についてでね」




あたしの返答を聞くと、「ふーん」と相槌を打ちながらまたコーラを飲み始める貞永。



…聞いておきながらその態度ですか。

表情をムスッとさせながら、あたしはポケットに入れていたスケジュール帳を取り出す。


そして、これからの貞永のスケジュールの把握をする為に、スケジュール帳を開いた。




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