秘密の★オトナのお勉強①




「さ…貞永!?」



「俺を変人扱いした罰」




そう言いながら貞永はカバンの中を探る。


そして、この間買い換えたばかりの、まだ使い慣れていないあたしのお財布を抜き出した。




「あゆ?俺の分の飲みモン、奢ってな」



「はぁっ…!?」




無理矢理過ぎるその口実に、あたしは思わずまぬけな声を出してしまう。



…平常心を保とうとしてた自分がバカみたいに思えてきた。

貞永のペースに巻き込まれると、そんな事を考える必要もなくなってくる。



ただ、側に居るだけ。

それだけでいい。


貞永の側にいると…不思議と笑顔になれるんだ。




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