秘密の★オトナのお勉強①




どのくらいトイレに居たのかは覚えていない。


だけど、あたしの気持ちが落ち着くまでに時間がかかったのは事実で。




「冬馬…きっと心配してるだろうなぁ…」




ふと頭に、あたしの事を心配している冬馬の姿が浮かんだ。


冬馬は一体、あたしをいつから好きだったんだろう。



…高校の時からって、一体いつ?

あたしと冬馬が仲良くなってから?それとも、ずっとずっと前から?


過去になんか戻れないけど、どっちにしろ冬馬はずっと辛い想いをしてきたはずだ。




「猛…あたしやっぱりよく分かんないよ…」




足掻いても、足掻いても。

答えなんか見つかりそうにないよ、猛。


それでも、いつまでも甘えてはいけないという想いもあって。


あたしは意を決して、撮影現場に戻る事にした。




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