秘密の★オトナのお勉強①




さっきまでの睨みを効かせた視線は消えてなくなり、その代わりにあたしに向けられているのは、怖いほどうるうるした目。


女王様のように腰に添えられていた手は、顔の前でブリッコポーズを取るために使われている。


おまけにツンとした口調は、もはや別人ですか?と疑いたくなる程に甘えたカンジに。



こんな現象が起きているのは、間違いなく―――




「えーっと、佐田さん?」



「なあに?中森さぁん!」




…佐田さん、だよね?



これはあたしを引っ掛ける為の作戦!?

それとも、佐田さんが二重人格っていうだけ!?


どっち?どっちよ!?



完全にパニックに陥っていたあたしは、思わず足をジタバタさせてしまい、


…佐田さんの足を、踏んでしまった。




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