秘密の★オトナのお勉強①




カチンコチンに固まるあたしに気付いたのか、冬馬は楽屋のドアに貼り付けてある紙を眺める。


そこにはハッキリとした明朝体で、「貞永光輝様」と書いてあって。




「あ…間違えたのは俺か」




高校時代と全く変わらなく惚けていた冬馬は、ニッコリとあたしに笑いかけてきた。




「どういう事…?」



「何が?」



「だから全部よ!なんで佐田さんの楽屋に向かおうとしてたの?というか冬馬がここにいるの!?」



「落ち着いて、あゆ」



「落ーちー着ーけーらーれーなーいーっ…!」




あたしはそう叫びながら、冬馬が羽織っているジャケットを鷲掴みにした。




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