「…本当、こっちの苦労も知らないで簡単に言いやがって…。」


『さっきから何の話ししてるの?』


不機嫌な顔であたしを見下ろす夏木君は、チュッとオデコにキスを落とし、風呂入る。と立ち上がった。


……………………?



――――――――…


「あ、高橋さん!」


かおると体育の授業に行く途中、梶谷君に会った。


『あ、梶谷君。』


「次体育~?」


『うん。』


「そっかぁ。
頑張って。」


ニコニコとあたしの頭を撫でて去って行く梶谷君を見て、かおるがすかさず言った。