ようやく連絡がついて、2月の5日に会うことができた。


そういえば去年も同じ日に、先生と会ったことを思い出していた。

――あの頃は、先生と付き合えるなんて思ってなかったなぁ。


去年は――ほんとは先生に、6日という日を一緒に過ごしてもらいたかったんだよなあ、と思いだしていると、待ち合わせのコンビニに先生の車が入ってきた。


今日も少し、時間に遅刻ぎみ。


でも先生はそんなこと気にもしていないかのように、喋り出した。


「今日も――夕方から、バイトだから」


その言葉に、あたしは絶句した。

そんなあたしに気づいてなのか、先生は運転をしながら続けた。


「センター試験も終わって、二次試験まで大事なときなんだよ」


あたしの誕生日については、全くふれてこない。

むしろ、



教え子の女の子のほうが、大事にされてるように思えるのは――

私がひがんでいるだけなのでしょうか。


「あとさ――」


あたしが何も言えずにいると、先生はありえない言葉を口にした。