そんな感じのことが何回か繰り返されて、試合は終わった。
「お疲れ様・・・爽志くんっ・・・」
「ん・・・ありがと。でも全然活躍できなかったけどね」
「いや・・・努力してるんだなぁってことは・・・伝わってきた。」
爽志くんは目を真ん丸くした。
―――変なこと言っちゃった――・・・?
でも、爽志くんはすぐ笑顔になった。
「千春ちゃん、ありがとう。努力してること褒められるなんて、何年ぶりかな・・・w」
「え・・・監督にも・・・」
「うん、褒められなかったよ。ただ、『もっと努力しろ!』ってね。これでも努力してんのにさー!」


