「あれ・・・葵・・・?どこ・・・??」




人の波で、はぐれてしまったらしい。



しかも、葵も人の波の中にいるはずだ。




「・・・かえろ」




人の波から一人はぐれてしまった私は、さっさと帰ることにした。




とぼとぼとグラウンドの隅を歩いていると、足音がした。




「なぁっ?」



さらに、話しかけてきた。




思わず逃げてしまった。


・・・自分のこういうところが嫌い。