「わかりましたよ。じゃあ配ってきます」 「健闘を祈るよー!」 「えー・・・ゴホン・・・これから高様カードを配りまーす。俺に並んでくださーい」 きゃあきゃあ言いながら、たくさんの女子が俺を囲んだ。 「囲むんじゃなくて並・・・わ」 もみくちゃにされて、気づいたらカードはすっかりなくなっていた。 ・・・特別カードはポケットに入れていたため無事だった。 「あれ、爽志くん?」 「おぅ、葵ちゃん・・・」 「大丈夫?」 「大丈夫じゃ・・・ない。」