人 いたんだ あたしがむっくり起き上がったの視界に入ってると思うんだけどな…… その人は気にも止めずピアノに語り続ける あたしはそれ以上邪魔するのも悪い気がしてそのまま机に肘をつきおとなしく音楽を聴いていた というか 自分のためだけに演奏されてるみたいで 少しぜいたくな気分 なんてことを考えてもう一度寝ようかなと思って机に頭が下がっていった時 音は止んだ