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木曜日のお昼休み
いつものように第二音楽室の扉を開いた
でもそこに飛び込んできたのはいつもとは違う景色
「あ……」
いつもはアルト先輩が一人静かにイスに座ったり窓の外を見ていて、
あたしに気付くと軽く微笑みを向けてくれる
今日あたしに向けられたのは4つの冷たい瞳
2人の女子が先輩の横に立ってあたしを睨みつけてた
タイの色で先輩と同じ2年生って分かる
アルト先輩はなんだか機嫌が悪そう
おかしな場面に遭遇しちゃった……
あたしはそっと扉を閉めて教室に戻ろうとしたんだけど
「入っていーよ」
先輩のやさしい声が響く


