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「ねぇねぇ今年はどうする?」
「当日、日曜だし金曜に渡すかぁ…」
「日曜に直で渡しに行くかだよねぇ……?」
机にうつ伏せのあたしの耳に入る女子のヒソヒソ声
(バレンタイン…かぁ……)
今年は14日は日曜日なんだぁ
なんてあたしにはカンケーないけどっ
「ちーーあっ」
亜美ちゃんがあたしの前に立つ
「千愛は今年も誰にもあげないの?」
「……あげない」
机に伏せったまま返事する
「あげたい人いるんじゃないの~~~?」
亜美ちゃんの声はからかうように弾んでる
「……そんなんいないし……」
顔を上げずムスっと言い返すと亜美ちゃんはどこかに行ってしまった


