カラフルBOX




思ったように眠れないにもかかわらず


第二音楽室に通うことはあたしの日課のようになってしまった




アルト先輩はそんなあたしを追い出すこともせず
いつもやわらかく笑ってあたしが眠るのを見守る





ピアノと机の少し離れた距離も



先輩とあたしの親しくないけど安心できる関係も




ピアノの旋律も


ヒーターの暖かさも



なにもかもが心地いい





あたしの秘密の場所


大好きな時間