「えっと、君も騒がれていた・・・・・・」

 
 あ・・私のお隣さん。この2人なんだ。

 
 「うん。別に目立ちたくてなったわけじゃねーけど」

 
 あ・・今なら分かる。
 あの時の大群の女子の気持ち。
 目立ちたくなくても、これじゃあ目立つ。

 
 「そっか・・・・」

 
 なんか優しい人?なのかな?

 
 「「お名前は?」」

 
 え・・・・?
 いきなり2人一斉に言われた。
 お名前?

 
 おなまえ

 
 あ・・・言ってませんでしたね。
 私の名前は・・・・・・・・・・・

 
 「知ってる。岡本 芽衣だろ?」

 
 いま、ちゃんと「おかもと めい」って
 棗が笑いながら・・・・・・

 
 「驚いた?知ってるよ?」

 
 私、人気者でしたっけ?


 「書いてあるよ。制服のネームプレートに」

 
 あ!!制服のままでしたね・・・・
 あ・・そうか、そうか。
 一応、お隣さんだし・・・・・・・・

 「よろしくお願いします」

 礼をする

 「よろしく!!」

 
 満開の笑顔で言う棗。

 
 「よろしくお願いします」

 物腰柔らかに言う優野。
 これからすごい暮らしになりそうな・・・・・
 そんな感じ・・・・がする