逃げようにも、彼女との約束があるからなぁ。
面倒そうだしなぁ。


「朝倉 愛都」


気付いたら口が動いていた。

「ん、お前の名前？」


ほかに誰がいると言うのだろう？取りあえず、頷いてみせた。


「そかそか。じゃあさっそく本題なん」

「あ！あいちゃんハッケーン！」


わけの分からないテンションで神田の言葉に割って入って来たのは、彼女だった。

ナイスタイミング！



………いやバッドタイミング？