私は…決めた。 今すぐ、あなたを探して あなたに言わなければいけないことがある。 だから行くのだ。 光瑠君に…助けてもらった。 何度も、何度も…。 私は息を切らせて走る。 そして… 見つける。 あの後ろ姿を。 モカブラウンの髪の毛を ふんわりと揺らして、堂々と 歩く姿。 「や…大和先輩ッ!」 私は後ろから、彼の ワイシャツをつかんだ。 『…え?』 大和先輩は、後ろを向く。 やっぱり近くで見ると カッコよさは増してく。