大和先輩、彼女出来たんだ。 あれは遊びじゃない。 絶対そうだ。 大和先輩は心からあの子のコトを 想っている。 見ててすぐにわかった。 私だけなんですね…。 未練があるのは。 私みじめ過ぎ。 苦しくなってきた…。 『愛紗美チャン?』 後ろから、少し高い 男の子の声がした。 「光瑠君…」 可愛らしい顔をした 男の子。 すぐにわたしのそばに 来て、ニコッと笑う。 『まただ』 「へ?」 『なんかあったでしょ~?』 ヘヘンとしたような 表情で私にいってきた。 私は驚いて 目をそらした。