「私達の仕事はクリスマスの夜に子供達が悪夢を見ないよう楽しい夢を配ることだ。」 「夢を配る‥?」 「そしてその子達が来年も幸せでいられるように祈ること。」 俺はまだこの自称サンタクロースを疑っていたが、とりあえず隣に腰掛けてた。 「…ていうかあんた人に見られていいのか?」 「子供には見られちゃいけないがね。君はもう大人の心を持っているからな。」 「青年だったらいいのかよ。」 「青年に見られてはいけないという決まりはないからね。」 自称サンタクロースは自分の髭をいじっていた。