「は!?誰だあんた!?どっから入った?」 パニクった俺に対してその老人は穏やかに笑いかけた。 「私はサンタクロースだ。それは君も知っているはずだろう?」 格好だけのおじさんじゃなくてか? 「…サンタクロースなんて迷信だろ?現に子供へのプレゼントは親が届けてる。」 俺は弟のDSの入った緑の靴下を指差した。 「ああ、確かにそれは親の仕事だ。だが私にも他に役割があるんだよ。」 「役割?」 俺は目の前にいるサンタクロースをまじまじと見つめた。 幽霊か、とも思ったが足は普通にあった。