「僕今年こそサンタクロースに会うから!!」 「は?」 何にも知らない俺の小1の弟は今年もまた無謀な宣言をした。 「…おい、サンタクロースってのはちゃんと寝てる良い子にプレゼントを届けにくるんだぞ?」 「でも今年はこっそり起きてるのー。」 「………。」 俺は言い返すのを止めた。 親が買ってきたプレゼントを入れるのは俺の役目だ。 だから起きていられると計画が台無しになるが、こいつがそんな夜中まで起きていた試しはないし。