鉄板の上では、肉が美味しそうに焼けていた。
「小夜、人数分の飲み物持って来てくれ。」
「わかりました。」
私は、厨房に行き、全員分のビールやお茶、ジュースなどを用意して、中庭に戻った。
中庭では、すでに、組長、真木ヒナタ、サブ、ポチ、サル、キジが、色んなバーベキューの準備をしている。
「よし、大体、準備できたな!」
組長の言葉で、中庭に運び出した大きなテーブルの周りに集まる面々。
全員、手にコップを持つ。
「それじゃ、鬼の居ぬ間にバーベキュー開始だぁ~!カンパ~イ!!」
「カンパ~イ!!」
組長の掛け声に合わせて、全員がコップを合わせる。
私は、少し執事に悪いと思いながらも、久しぶりのバーベキューに興奮を抑えきれなかった。
「ほら、小夜、お前も食えよ。」
組長が、私のお皿に大きなステーキ肉を入れる。
そのお肉を一口ほおばると、頬が落ちそうなくらいに美味しかった。