「・・・・・何でですか?」 私は、いきなりの出来事に驚いて、加藤刑事に尋ねた。 そんな驚いている私に加藤刑事は、近づいてきて、そして、私の手をとった。 カチャッ。 それは、私の手首に冷たい感触を与えた。 「三河小夜、銀行強盗容疑で逮捕する。」 私の両手には、手錠が冷たく光っていた。 「・・・小夜さん。」 「・・・・龍一さん。」 私と執事は、お互いが、今までに見せた事がないような不安な表情で見つめ合っていた。