ク「そんなくだらねぇ事、心配してんじゃねぇよ。その内ふらっと帰ってくるだろ。まぁ、いい。おい、ロス。話があるから来い」


クロムが欠伸しながら言った。


ロ「あいよ〜。んじゃ、俺等行く――」


2人が歩み出そうとした瞬間だった。


ガシッ


ク「うわ!」


ロ「あっ」


クロムのコートを刹那が掴んだ。


いきなり掴まれたのでクロムは転びそうになった。


ク「なんだよ!いきなり掴むな!ボケッ!寝起きなんだぞっ!」


クロムはギロッと睨みながら言った。


相変わらず目は充血し迫力がある。


だが、そんなクロムを尻目に刹那はニコニコとしながら「探してきて」と言った。


ク「はぁ!?なんで俺がそんな事しなきゃなんねぇんだよ!」



刹「ほらー、クロム目が良いから」


ロ「いやっ、視力はそんなよくないぜ。こいつ」


「毎日なんか本読んでるし」とロスは付け足した。


稀「そ…そういう意味じゃないよ、ロス」


意味を間違えていたロスに稀琉はそう言った。


ク「行かねぇぞ!つーか、そんな事、俺には関係ねぇだろ!」


刹「関係ありありでしょー。同じ職場の仲間じゃーん」


ク「知るか!んな事」


刹「じゃあ、分かった!これは任務にするから!」