稀「ク…クロムいつの間に?」


稀琉はまた驚いていた。


ク「あぁ、今さっき…。起きて部屋見たらロス居ねぇから探しに来たらこの馬鹿がアホな事、ペラペラ話してたから」


欠伸をしながら首元をガリガリと掻いた。


本当に今さっき起きたみたいで目が充血している。


ロ「お前なぁ!本当だっての!寝てるから分からねぇだろうけどマジでしてっからな!」


ク「してねぇよ!つーか、そういうお前だってよく猫に話しかけたりしてんだろ!」


ロ「なっ…、お前いつ見た!?」


ク「さぁな。中々可愛いぜ、ロス?」


ロ「っ〜!いやいや、お前の方が可愛いですよ、クロちゃん?」


キッと2人は睨み合いを始めた。


2人共、元々目が赤いので中々迫力があるが今のクロムは更に白目の所まで充血して真っ赤だ。


尚更、迫力がある。


稀「ちょっと2人共止めなよ〜!どっちも可愛いって!」


ク・ロ「可愛くねぇ!」


息ピッタリで2人は稀琉に言い返した。


ク「…あっ?そういや、麗弥は?」


やっと本題と関係ありそうな事を聞いた。


刹「それが帰って来ないんだ。んー…最近殆どの血液が抜かれた変死体が見付かってるからちょっと心配でね」


ロ「えっ、麗弥なら平気だろ。訓練受けてるし、やられるようなたまじゃないだろうし」


刹「それはそうだけど…。もしなんかあったら相手が何者にかもよるからねぇ…」


肘と溜め息をつきながら刹那は言った。