「母さん!クローディア!」
思わず駆け寄るとクローディアはぐったりと、母も顔色が悪くふらふらしている状況だった。
「ヤナ…エリーは?」
「大丈夫…上で寝てるよ。それより早く中に!」
「私より…クローディアちゃんが……」
父が駆け寄って見ると目を大きく開いた。
「まさか…これは純銀の矢か!?」
「!」
純銀といえば吸血鬼にとって猛毒であり、一番の弱点でもあった。
体内に取り込まれれば、1日もかからずに死に至るだろう。
そのくらいの猛毒であった。
「えぇ……。私が駆けつけた時には…クローディアちゃんは既にお腹に杭を打たれてたわ…。逃げられないように手足にも打とうとしたところを見つけて…連れて行こうとしたら矢で打たれて……私達の弱点をいつ知ったのか分からないけど…純銀製のものだったわ…」
体に刺さっている矢を抜きながら母は息も絶え絶え状況を説明してくれた。
「ごめんなさいね…抜いてくれば良かったんだけど……相手の人数が多くて…そんな暇ものなかったわ……。私もこれで体が重かったのもあるけど…日々彼等の技術は上がってるから……」
「クローディア…!!あぁ…なんてことだ…!」
ルイさんが動かない体を無理矢理動かしてクローディアの側へ歩み寄り、その白くなった手を握っていた。
「純銀の毒ならば…急げばなんとかなる。今すぐ解毒剤を薬師にーー」
険しい顔ながら父がそう提案した時だった。
ーーわぁぁぁ
「?」
何処からか騒がしい声が聞こえて来た。
なにやら揉めている時のような声が遠くから聞こえてくる。
「…何?この声…」
母が力なく呟いた時だった。
ーー「クローリー!!」
「!」
窓から蝙蝠が飛んできて、それと同時に聞き覚えのある声が響いた。
蝙蝠が話しているのではなく、蝙蝠の足に付けられている対話石から発せられているその声は村長の声であることに気付くのにそう時間はかからなかった。
「村長!ちょうど良かったです。実は…」
「それどころではない!人間が入り込んできているぞ!」
「!!」
「…えっ?」
村長の言葉にその場にいた全員は唖然とした。
思わず駆け寄るとクローディアはぐったりと、母も顔色が悪くふらふらしている状況だった。
「ヤナ…エリーは?」
「大丈夫…上で寝てるよ。それより早く中に!」
「私より…クローディアちゃんが……」
父が駆け寄って見ると目を大きく開いた。
「まさか…これは純銀の矢か!?」
「!」
純銀といえば吸血鬼にとって猛毒であり、一番の弱点でもあった。
体内に取り込まれれば、1日もかからずに死に至るだろう。
そのくらいの猛毒であった。
「えぇ……。私が駆けつけた時には…クローディアちゃんは既にお腹に杭を打たれてたわ…。逃げられないように手足にも打とうとしたところを見つけて…連れて行こうとしたら矢で打たれて……私達の弱点をいつ知ったのか分からないけど…純銀製のものだったわ…」
体に刺さっている矢を抜きながら母は息も絶え絶え状況を説明してくれた。
「ごめんなさいね…抜いてくれば良かったんだけど……相手の人数が多くて…そんな暇ものなかったわ……。私もこれで体が重かったのもあるけど…日々彼等の技術は上がってるから……」
「クローディア…!!あぁ…なんてことだ…!」
ルイさんが動かない体を無理矢理動かしてクローディアの側へ歩み寄り、その白くなった手を握っていた。
「純銀の毒ならば…急げばなんとかなる。今すぐ解毒剤を薬師にーー」
険しい顔ながら父がそう提案した時だった。
ーーわぁぁぁ
「?」
何処からか騒がしい声が聞こえて来た。
なにやら揉めている時のような声が遠くから聞こえてくる。
「…何?この声…」
母が力なく呟いた時だった。
ーー「クローリー!!」
「!」
窓から蝙蝠が飛んできて、それと同時に聞き覚えのある声が響いた。
蝙蝠が話しているのではなく、蝙蝠の足に付けられている対話石から発せられているその声は村長の声であることに気付くのにそう時間はかからなかった。
「村長!ちょうど良かったです。実は…」
「それどころではない!人間が入り込んできているぞ!」
「!!」
「…えっ?」
村長の言葉にその場にいた全員は唖然とした。

