オ「殺人ですか。どなたを殺したいんでしょうか?」




私は手をギュッと握って深呼吸してから




ヒ「親友の…アヤナ。アヤナを殺して欲しいの…」



と言った。




オ「ご親友ですか?分かりました。その方はどんな方ですか?」



ヒ「あいつ…は私を裏切って…」



そう話始めるとあー、と手を上げ



オ「そういうのではなく資産家の娘とかそういうのをお願いします」



と言った。




ヒ「…○○党の政治家の娘で私と同じ××高校に通う奴」



私はムッとしながら答えた。



オ「そうですか…政治家の……」




少し考えて何かを書き始めた。




オ「…ではランク『B』ですね。報酬は…多少上下しますがおよそ106万円ですね。今月の末にはお願いします。サインも」




にっこりと笑いながら洋紙の契約書を渡してきた。




ヒ「ひゃっ…106万!?」




オ「最低そのくらいは頂かなければなりません」



ヒ「にしたって…」




私が駄々をこねると



オ「お客様…人の命を奪うのは手間がかかるのですよ。後片付けなどで。お分かりになりますか?」




そう言ってきた。




ここで首を縦に振らなければきっと交渉決裂と言われ返されるだろう…。




私は舌打ちをして



ヒ「分かったわよ…」



と言った。




オ「かしこまりました。では、担当の者を呼びますね」




そう漆黒のベルを鳴らした。