体が熱い。
燃えているかのように。
それは上に乗っていたグラトニーにも伝わっていた。
その瞬間、胸がより一層大きな音を立てて鳴った。
先程まで抵抗しようともがいていた稀琉の体から力が抜ける。
「?」
不思議そうにグラトニーが下にいる稀琉を見た時だった。
開ききっていた手のひらにグッと力が入った。
次の瞬間。
ーードスッ!
「がっ…!?」
「!」
何が起こったのかは全く分からなかったが腹部に横から強い衝撃が走った。
そしてぐらりと視界が急激に下に下がっていった。
そこまでなってはじめてグラトニーは上半身を切断させれていたことに気がついた。
「なっ…!?」
一体何が…!?
薄れゆく意識の中、横を見てみると稀琉の武器である殺器が血に濡れているのが見えた。
マジかよ…一瞬で俺の体を裂くほどの威力なんて……。
ドサリと上半身は地面に叩きつけられた。
その時点でグラトニーの命は消えた。
それと同時に体纏わりついていた蔦も切り裂かれていた。
「!」
それに琉稀が気付き後ろを振り返ると、そこには稀琉の姿はなく真横から殺気が感じられた。
「ッ…!」
反射的にその場から避ける琉稀の頰に鋭い痛みが走り、血が伝っていった。
麗弥の周りの蔦が切り裂かれ、解放された麗弥が地面に倒れこむ。
「ゲホッゲホッ…ゴホッ…!」
口から血を吐き出しながら咳き込む麗弥の目の前にパサッとなにかがおちてきた。
目を向けるとそれは稀琉がいつもかぶっていた帽子であった。
目の前にいる友人に目を向ける。
「稀…琉……?」
その姿に目を見開く。
その頭には鋭く尖ったツノが生えていた。
ゆらゆらと左右に大きく揺れながら上半身を下げて歩いていく稀琉。
ダンッと強く地面を踏み付け、顔を上げる。
「!」
その顔に琉稀ですら、背筋に冷たいものが走った。
ニィと笑いながら目を見開いている稀琉がそこに居た。
「…出たね、青鬼」
その圧倒的な殺気に頰に汗が伝ったが笑いながら琉稀はそう呟いた。
「青鬼……これが、稀琉なら中に眠る…鬼」
麗弥に向けられている訳ではないその殺気に寒気がした。
「ククク…」
稀琉…いや、青鬼の目には1人しか写って居なかった。
琉稀を殺す。
その想いだけが青鬼にあった。
「12年前から…よくもまぁ、それだけキルに執着できるもんだね、青鬼。…いいよ、俺の復讐にお前は邪魔だから。お前ごと…殺してやるよ!」
琉稀が両手を広げたのと同時に薔薇の蔦が一斉に青鬼の方へ向かって行った。
それを表情を変えずに青鬼は殺器を操って薙ぎ払う。
「なっ…!」
全て振り払われた琉稀は驚いた表情を浮かべたが…
「…なんてね」
「!」
背後の地面から蔦が飛び出して、青鬼の体に巻きつき、地面に叩きつけられた。
「終わりにしようか!」
琉稀の背後の壁から巨大な黒薔薇が飛び出てきた。
「…少しだが俺の命と引き換えだ」
黒薔薇の蔦が琉稀に強く絡みつく。
琉稀の血を吸い取り、更に大きく、赤黒く染まっていく。
黒薔薇の葉から真っ黒な蔦が伸びてきて、青鬼の体を貫いた。
ドクドクと何かを注入したかと思ったら、今度は勢いよく青鬼の体に花が叩きつけた。
ドカンと大きな音を立ててあたりには砂埃が立ち込めた。
「稀琉!!」
思わず麗弥は叫んだ。
「くっ…あはは…流石に即死するほどの毒を体内に入れて…これだけの力で叩きつけられればタダでは済まないだろう?」
血液と一緒にほんの少しだが命も吸われたため顔色を悪くしながらも琉稀は笑った。
燃えているかのように。
それは上に乗っていたグラトニーにも伝わっていた。
その瞬間、胸がより一層大きな音を立てて鳴った。
先程まで抵抗しようともがいていた稀琉の体から力が抜ける。
「?」
不思議そうにグラトニーが下にいる稀琉を見た時だった。
開ききっていた手のひらにグッと力が入った。
次の瞬間。
ーードスッ!
「がっ…!?」
「!」
何が起こったのかは全く分からなかったが腹部に横から強い衝撃が走った。
そしてぐらりと視界が急激に下に下がっていった。
そこまでなってはじめてグラトニーは上半身を切断させれていたことに気がついた。
「なっ…!?」
一体何が…!?
薄れゆく意識の中、横を見てみると稀琉の武器である殺器が血に濡れているのが見えた。
マジかよ…一瞬で俺の体を裂くほどの威力なんて……。
ドサリと上半身は地面に叩きつけられた。
その時点でグラトニーの命は消えた。
それと同時に体纏わりついていた蔦も切り裂かれていた。
「!」
それに琉稀が気付き後ろを振り返ると、そこには稀琉の姿はなく真横から殺気が感じられた。
「ッ…!」
反射的にその場から避ける琉稀の頰に鋭い痛みが走り、血が伝っていった。
麗弥の周りの蔦が切り裂かれ、解放された麗弥が地面に倒れこむ。
「ゲホッゲホッ…ゴホッ…!」
口から血を吐き出しながら咳き込む麗弥の目の前にパサッとなにかがおちてきた。
目を向けるとそれは稀琉がいつもかぶっていた帽子であった。
目の前にいる友人に目を向ける。
「稀…琉……?」
その姿に目を見開く。
その頭には鋭く尖ったツノが生えていた。
ゆらゆらと左右に大きく揺れながら上半身を下げて歩いていく稀琉。
ダンッと強く地面を踏み付け、顔を上げる。
「!」
その顔に琉稀ですら、背筋に冷たいものが走った。
ニィと笑いながら目を見開いている稀琉がそこに居た。
「…出たね、青鬼」
その圧倒的な殺気に頰に汗が伝ったが笑いながら琉稀はそう呟いた。
「青鬼……これが、稀琉なら中に眠る…鬼」
麗弥に向けられている訳ではないその殺気に寒気がした。
「ククク…」
稀琉…いや、青鬼の目には1人しか写って居なかった。
琉稀を殺す。
その想いだけが青鬼にあった。
「12年前から…よくもまぁ、それだけキルに執着できるもんだね、青鬼。…いいよ、俺の復讐にお前は邪魔だから。お前ごと…殺してやるよ!」
琉稀が両手を広げたのと同時に薔薇の蔦が一斉に青鬼の方へ向かって行った。
それを表情を変えずに青鬼は殺器を操って薙ぎ払う。
「なっ…!」
全て振り払われた琉稀は驚いた表情を浮かべたが…
「…なんてね」
「!」
背後の地面から蔦が飛び出して、青鬼の体に巻きつき、地面に叩きつけられた。
「終わりにしようか!」
琉稀の背後の壁から巨大な黒薔薇が飛び出てきた。
「…少しだが俺の命と引き換えだ」
黒薔薇の蔦が琉稀に強く絡みつく。
琉稀の血を吸い取り、更に大きく、赤黒く染まっていく。
黒薔薇の葉から真っ黒な蔦が伸びてきて、青鬼の体を貫いた。
ドクドクと何かを注入したかと思ったら、今度は勢いよく青鬼の体に花が叩きつけた。
ドカンと大きな音を立ててあたりには砂埃が立ち込めた。
「稀琉!!」
思わず麗弥は叫んだ。
「くっ…あはは…流石に即死するほどの毒を体内に入れて…これだけの力で叩きつけられればタダでは済まないだろう?」
血液と一緒にほんの少しだが命も吸われたため顔色を悪くしながらも琉稀は笑った。

