ーー数ヶ月前、ゼノside
キシに伝令を渡し終わり黎音の部屋の前の手前を俺は歩いてた。
あの男…俺は信用できない。
だがミシェルがここにいる以上は…俺もついていかなければならない。
そう思いつつ部屋の前を通過しようとすると少しだけ扉が開いており声が聞こえた。
「もうすぐだ……。もうすぐ俺の手元に…あいつがーー」
「?」
チラリと扉の隙間からゼノは中を覗いた。
「!」
そこにはドールであるゼノですら驚愕し光景が広がっていた。
恍惚とした黎音の手には写真が握られていた。
他にも大量の写真が散らばっていた。そこに写っていたのは全てクロムだった。どうやら任務中や、他のメンバーとの戦いの中で撮られた物らしかった。
最近のクロムの写真が辺りに散りばめられてるその光景は狂気そのものだった。
しかし、次の行動は更に奇妙なものだった。
机の上に置いてあるナイフに黎音は手を伸ばし、そして自分の手を傷つけその血を写真の上に垂らした。
みるみる赤くなっていく写真に更に恍惚とした表情になる黎音。
「お前は俺のものだ……」
そう呟く彼の姿は異常者にしか見えなかった。
ーーー「…そんなことがあった」
話を聞いた2人も流石に気味が悪かった。
「マジかよ。気持ちわりーな…」
「……ストーカーかよ」
「とにかくイカれた奴の相手だ。用心した方がいい」
「わざわざありがとな。気をつけるよ」
「あぁ。…それだけ言いに来た。俺もここで失礼する」
「おぅ。じゃーなー」
クロムとロスは再び歩き出した。
「しっかし本当に気持ちわりー奴だな…。なんで狙ってるか分かると楽なんだけどなー」
そう言うロスの言葉は殆どクロムに届いていなかった。
気持ち悪い。
その思いがクロムの頭の中を支配していた。ストーカーなんて可愛いもんじゃねぇぞ。…狂気の沙汰だ。サイコパスかよ。背筋が寒くなるのを無意識に腕をさすることで軽減しようとしていた。だが…とにかく今はそっちよりも稀琉の方だ。ベッタリと貼りつく嫌悪感を無理やり払いつつ、クロムは先を急いだ。
キシに伝令を渡し終わり黎音の部屋の前の手前を俺は歩いてた。
あの男…俺は信用できない。
だがミシェルがここにいる以上は…俺もついていかなければならない。
そう思いつつ部屋の前を通過しようとすると少しだけ扉が開いており声が聞こえた。
「もうすぐだ……。もうすぐ俺の手元に…あいつがーー」
「?」
チラリと扉の隙間からゼノは中を覗いた。
「!」
そこにはドールであるゼノですら驚愕し光景が広がっていた。
恍惚とした黎音の手には写真が握られていた。
他にも大量の写真が散らばっていた。そこに写っていたのは全てクロムだった。どうやら任務中や、他のメンバーとの戦いの中で撮られた物らしかった。
最近のクロムの写真が辺りに散りばめられてるその光景は狂気そのものだった。
しかし、次の行動は更に奇妙なものだった。
机の上に置いてあるナイフに黎音は手を伸ばし、そして自分の手を傷つけその血を写真の上に垂らした。
みるみる赤くなっていく写真に更に恍惚とした表情になる黎音。
「お前は俺のものだ……」
そう呟く彼の姿は異常者にしか見えなかった。
ーーー「…そんなことがあった」
話を聞いた2人も流石に気味が悪かった。
「マジかよ。気持ちわりーな…」
「……ストーカーかよ」
「とにかくイカれた奴の相手だ。用心した方がいい」
「わざわざありがとな。気をつけるよ」
「あぁ。…それだけ言いに来た。俺もここで失礼する」
「おぅ。じゃーなー」
クロムとロスは再び歩き出した。
「しっかし本当に気持ちわりー奴だな…。なんで狙ってるか分かると楽なんだけどなー」
そう言うロスの言葉は殆どクロムに届いていなかった。
気持ち悪い。
その思いがクロムの頭の中を支配していた。ストーカーなんて可愛いもんじゃねぇぞ。…狂気の沙汰だ。サイコパスかよ。背筋が寒くなるのを無意識に腕をさすることで軽減しようとしていた。だが…とにかく今はそっちよりも稀琉の方だ。ベッタリと貼りつく嫌悪感を無理やり払いつつ、クロムは先を急いだ。

