「あっ…う、うん…」
ミシェルはまだ慣れなかったが、目の前の恩人にお礼を言った。
「ん。それでOK!…さーてと!じゃあ、ちょっと教えて欲しいことがあるんだけどーー」
そう言いながらクロムの方を振り返ったロスがようやくクロムの異変に気付いた。
「壁に寄りかかって座り込んでどーした?顔色悪いぞ?」
クロムの方に来て、ロスは手を差し出しながら聞いた。
「……別に。ちょっと貧血気味なだけだ…」
ロスの手を払いながら立ち上がるクロム。
「ふーん…ならいーけど」
ロスは僅かに目を細めながらそう言った。
何かあったのは分かっていたが言いたくないとなると…地雷踏む可能性あるからな。
俺と呪術師の力がぶつかってた時になんかあったとしたら……尚のこと。
「…で?お前らのボスはどんなーー」
クロムがそう聞きかけた時だった。
「「お嬢様!・お坊っちゃま!!」」
突然響き渡る2人の初めて聞く声。
「ゲッ!?」
「嘘!?」
その声に反応するミシェルとソルト。
空間にヒビが入り、そこから2人の執事風の青年が飛び出して来た。
1人は耳と尾が生え、もう1人は継ぎ接ぎだらけの姿であった。
どちらもかなりご立腹のようだ。
「全く!!今まで何をなされていたのですか!!!ずっと気配を消して…やっと分かったので飛んで来ましたよ!!何を考えてるんですか!!」
耳が生えた方がソルトの方へずんずんと歩み寄り顔を近づけて怒る。
「お嬢様!今まで何をなされてたのです!?心配しましたよ!」
継ぎ接ぎだらけの方はそう言ってミシェルの目の前にやってきた。
「そ、そんなに怒んないでよ〜!ヒース!」
「いいえ!そういう訳にはまいりません!57年と6ヶ月17日も消息を絶っておいて…何を言うんです!」
「ちょ、ちょっと遊んでただけだもん!怖いよ、セイン」
「そう言う訳にはまいりませんよ、お嬢様。遊んでただけにはあまりにも長すぎます!まだ10年くらいでしたら分かりますが…。本当に心配したのですよ!」
2人の執事に怒られるミシェルとソルト。
ここまで、2人の執事はほぼ同時に怒っている。
突然の訪問者に暫く唖然としていたクロムとロス。
その間にも執事は次から次へと言葉を繋げた。
「いいですか!?あなたは跡取りなのですよ!!やっていいことと悪いことがあります!」
「だって!しきたりしきたりって嫌なんだもん!僕は自由に色んな人たちと会いたいのに…子ども扱いして!僕はもう大人だよ!」
「お黙りなさい!たった数百年生きただけで何を言ってるんです!それに本当に大人ならこんな軽率な行動は控えるはずです!ガキ!」
「あー!!今バカにしたー!」
「バカにしたくなりますよ!あまりにもバカ過ぎる行動ですからね!」
ヒースと呼ばれた執事は指をさしながらかなり大声で叱責し、それにソルトは段々と負け始めた。
同じく、セインと呼ばれた執事もミシェルにくどくどと説教をしていた。
「お嬢様。いいですか?貴女はこの一族の王の血を引いておられるのですよ。その年でゼノを作り上げるほどの実力があるのですから。しかしです。まだまだ完璧ではありません。その間に貴女にもしものことがあったらと…私はこの57年間殆ど眠れない夜を過ごしたのです」
「心配かけたのは悪かったけど…こうでもしないと外に行けないじゃない」
「ええ、それはそうです。貴女が居なくなったら…それだけ一族の者は危険にさらされます。王様と王妃様も心労でかなりお痩せになられたのですよ。わたくしの、目の下のクマ以上のものです」
その後も暫く2人の執事は文句を延々と2人に言い続けた。
その後も2人の執事は57年間の心労のストレスをぶつけるようにずっと説教をしていた。
ソルトに至っては正座をさせられている。
あまりにも長い説教にしびれを切らしたクロムが口を開こうとした瞬間、ロスはそれを手で制し前に進んでいった。
「はいはいはい、一旦ストーップ。説教の前に聞きたいことあるからちょっとタンマ」
両者の執事の肩を掴んでニコリと笑いながら言った。
「そういう訳にはいかないーー」
「いえ、そういう訳にはーー」
2人が後ろを振り向きながら口を開いたが、その後の言葉は出なかった。
「!?」
「!!」
ロスを見て2人は驚いたように目を見開いた。
「貴方は…」
「まさか…?」
2人がその先の言葉を言う前に、ロスは2人の口元に人差し指を立てた。
「シー。…それは、まだ秘密♪」
ニコリと笑ったロスだったが、それ以上口出しさせないような雰囲気を出していた。
「……大変失礼しました」
「分かりました。お待たせしてしまったようで大変申し訳ございませんでした」
一旦とはいえやっと終わった説教にクロムだけではなく、ソルトとミシェルもホッと胸をなでおろした。
ようやく本題に入れそうだ。
ミシェルはまだ慣れなかったが、目の前の恩人にお礼を言った。
「ん。それでOK!…さーてと!じゃあ、ちょっと教えて欲しいことがあるんだけどーー」
そう言いながらクロムの方を振り返ったロスがようやくクロムの異変に気付いた。
「壁に寄りかかって座り込んでどーした?顔色悪いぞ?」
クロムの方に来て、ロスは手を差し出しながら聞いた。
「……別に。ちょっと貧血気味なだけだ…」
ロスの手を払いながら立ち上がるクロム。
「ふーん…ならいーけど」
ロスは僅かに目を細めながらそう言った。
何かあったのは分かっていたが言いたくないとなると…地雷踏む可能性あるからな。
俺と呪術師の力がぶつかってた時になんかあったとしたら……尚のこと。
「…で?お前らのボスはどんなーー」
クロムがそう聞きかけた時だった。
「「お嬢様!・お坊っちゃま!!」」
突然響き渡る2人の初めて聞く声。
「ゲッ!?」
「嘘!?」
その声に反応するミシェルとソルト。
空間にヒビが入り、そこから2人の執事風の青年が飛び出して来た。
1人は耳と尾が生え、もう1人は継ぎ接ぎだらけの姿であった。
どちらもかなりご立腹のようだ。
「全く!!今まで何をなされていたのですか!!!ずっと気配を消して…やっと分かったので飛んで来ましたよ!!何を考えてるんですか!!」
耳が生えた方がソルトの方へずんずんと歩み寄り顔を近づけて怒る。
「お嬢様!今まで何をなされてたのです!?心配しましたよ!」
継ぎ接ぎだらけの方はそう言ってミシェルの目の前にやってきた。
「そ、そんなに怒んないでよ〜!ヒース!」
「いいえ!そういう訳にはまいりません!57年と6ヶ月17日も消息を絶っておいて…何を言うんです!」
「ちょ、ちょっと遊んでただけだもん!怖いよ、セイン」
「そう言う訳にはまいりませんよ、お嬢様。遊んでただけにはあまりにも長すぎます!まだ10年くらいでしたら分かりますが…。本当に心配したのですよ!」
2人の執事に怒られるミシェルとソルト。
ここまで、2人の執事はほぼ同時に怒っている。
突然の訪問者に暫く唖然としていたクロムとロス。
その間にも執事は次から次へと言葉を繋げた。
「いいですか!?あなたは跡取りなのですよ!!やっていいことと悪いことがあります!」
「だって!しきたりしきたりって嫌なんだもん!僕は自由に色んな人たちと会いたいのに…子ども扱いして!僕はもう大人だよ!」
「お黙りなさい!たった数百年生きただけで何を言ってるんです!それに本当に大人ならこんな軽率な行動は控えるはずです!ガキ!」
「あー!!今バカにしたー!」
「バカにしたくなりますよ!あまりにもバカ過ぎる行動ですからね!」
ヒースと呼ばれた執事は指をさしながらかなり大声で叱責し、それにソルトは段々と負け始めた。
同じく、セインと呼ばれた執事もミシェルにくどくどと説教をしていた。
「お嬢様。いいですか?貴女はこの一族の王の血を引いておられるのですよ。その年でゼノを作り上げるほどの実力があるのですから。しかしです。まだまだ完璧ではありません。その間に貴女にもしものことがあったらと…私はこの57年間殆ど眠れない夜を過ごしたのです」
「心配かけたのは悪かったけど…こうでもしないと外に行けないじゃない」
「ええ、それはそうです。貴女が居なくなったら…それだけ一族の者は危険にさらされます。王様と王妃様も心労でかなりお痩せになられたのですよ。わたくしの、目の下のクマ以上のものです」
その後も暫く2人の執事は文句を延々と2人に言い続けた。
その後も2人の執事は57年間の心労のストレスをぶつけるようにずっと説教をしていた。
ソルトに至っては正座をさせられている。
あまりにも長い説教にしびれを切らしたクロムが口を開こうとした瞬間、ロスはそれを手で制し前に進んでいった。
「はいはいはい、一旦ストーップ。説教の前に聞きたいことあるからちょっとタンマ」
両者の執事の肩を掴んでニコリと笑いながら言った。
「そういう訳にはいかないーー」
「いえ、そういう訳にはーー」
2人が後ろを振り向きながら口を開いたが、その後の言葉は出なかった。
「!?」
「!!」
ロスを見て2人は驚いたように目を見開いた。
「貴方は…」
「まさか…?」
2人がその先の言葉を言う前に、ロスは2人の口元に人差し指を立てた。
「シー。…それは、まだ秘密♪」
ニコリと笑ったロスだったが、それ以上口出しさせないような雰囲気を出していた。
「……大変失礼しました」
「分かりました。お待たせしてしまったようで大変申し訳ございませんでした」
一旦とはいえやっと終わった説教にクロムだけではなく、ソルトとミシェルもホッと胸をなでおろした。
ようやく本題に入れそうだ。

