「何…?」
ギロリと鋭く睨みつけた青鬼は問いかけた。
「分からないか?こいつ…キルは家族が大切だ。キルの世界には俺たち家族しかない。お前の憑依はそんなに長く持たないだろう?その時、家族の死体が目の前にあったら…キルは壊れるだろうなぁ…?」
「!! 新と鈴を殺したのは貴様だろう!」
「そうだな。だが、それを誰が説明する?目覚めた時、だーれもいないのに。キルのことだ。ぜーんぶ自分のせいだと泣き喚くだろうなぁ!まぁ、そうなるのも面白いけどな?あははは!」
「ッ…!」
悔しそうに俺を睨みつける青鬼。
その姿は人間のようで滑稽なものだった。
こいつも俺を殺そうとした…敵だ。
もっと嫌がらせをしてやって…その悔しそうな顔を見るのもいい。
「お前はキルの為にと出てきたが…逆効果だったな?」
「ッ…!黙れ!」
ガンッ!!
「ぐっ…」
胸ぐらを掴んで壁に叩きつけられる。
でも、俺は楽しさが勝ってるからか痛みなどなんてことなかった。
「そうやって俺を傷つければいい。俺がボロボロになればなるほど…キルはより深く壊れていく。あいつが壊れる姿を地獄から見れるならそれはそれで面白いしな?ざまぁみろ!あはははっ!」
「下衆が…!ーーー!?」
青鬼は突然目を大きくさせ、俺から手を離した。
「ッ…限界…か…。これ以上…俺が憑依したら…幼い主の体に負担がかかる…」
まるで自分自身を抱きしめるように両手で両腕を掴みながら青鬼は呟いた。
…やった。
どうやら俺は悪運がいいらしいな。
「くくっ…残念だったな。俺を殺せなくて」
「貴様…」
体をコントロールできなくなってきたのか、膝をつく青鬼。
「まぁ、キルのことは任せなよ。…お前じゃなくて俺が壊してやるからさ」
膝をついた青鬼の前まで行って俺は口角を上げて笑った。
「そんなこと…俺がさせぬ。覚えていろ。貴様はどんなことがあっても…俺の手で葬ってやる…!」
殺気を出して青鬼は低い声で琉稀に言い放った。
ーーーゾクッ
その姿は地獄の番人といわれる者の姿そのものだった。
流石に背中に冷たいものが駆け巡って行った。
「忘れるな。いつか必ず…」
フッと倒れるのと同時に青鬼の気配は消えた。
「……ふぅ」
先ほどまでの緊張感がなくなり、思わず大きく息を吐いた。
危なかった。
もう少しで…俺は殺されるところだった。
だが…俺は生きてる。
チラリとキルを見るといつもの寝顔がそこにはあった。
「くくっ…キルの為だと躊躇ってくれてありがとな?青鬼さんよ。結果的に俺は殺されることもなく…さっき言ったことを現実に出来るんだからさ。この後、目覚めたキルに……これは全てお前がやったと結局同じ目にあわせることが出来たよ」
ニヤリと笑った俺はキルが目覚めるのを今か今かと待ちわびていた。
そこからは稀琉の記憶の通り。
琉稀は計画通り「これはお前がやった!」とキルに言い放った。
そこで殺してやる予定だったが「そんなことさせぬ」という青鬼の執念か、鬼の殺器が目覚め、かなりの怪我を負ったのは計算外だったが、キルが泣きながら外を走っていった暫く後に…目を覚ますことができた。
青鬼家の血を引いていた琉稀は、常人よりも丈夫であった為だ。
だが、それでも暫くは動かずに力を養っていた。
それから、琉稀は悪鬼の手助けもあり、薔薇の扱いを練習し、独学でドールを作り上げる技術を身につけた。
1体だけ自分の魂を半分使い、より性能のいいドールを作り上げた。
それから機を伺っていた。
全てはキルを苦しめる為に。
そして、現在に至るのであった。
----「という訳さ」
「そ、んな…」
今にも泣きそうな顔で琉稀を見つめるキル。
「全てはお前を殺す為に…俺が用意してやったんだよ?キル。この12年間はどうだった?辛かった?苦しかった?死にたかった?」
「うっ…」
堪えきれなかった涙が瞳から溢れ出す。
「そんなに辛かったか?くくっ…いい表情だね、キル。まんまとお前は俺に踊らされたって訳だ。いい気味だよ。あははは!!!」
「ッ…!!」
琉稀の笑い声がこだまする中、麗弥は苦しむ親友を想い、眉をひそめていた。
ギロリと鋭く睨みつけた青鬼は問いかけた。
「分からないか?こいつ…キルは家族が大切だ。キルの世界には俺たち家族しかない。お前の憑依はそんなに長く持たないだろう?その時、家族の死体が目の前にあったら…キルは壊れるだろうなぁ…?」
「!! 新と鈴を殺したのは貴様だろう!」
「そうだな。だが、それを誰が説明する?目覚めた時、だーれもいないのに。キルのことだ。ぜーんぶ自分のせいだと泣き喚くだろうなぁ!まぁ、そうなるのも面白いけどな?あははは!」
「ッ…!」
悔しそうに俺を睨みつける青鬼。
その姿は人間のようで滑稽なものだった。
こいつも俺を殺そうとした…敵だ。
もっと嫌がらせをしてやって…その悔しそうな顔を見るのもいい。
「お前はキルの為にと出てきたが…逆効果だったな?」
「ッ…!黙れ!」
ガンッ!!
「ぐっ…」
胸ぐらを掴んで壁に叩きつけられる。
でも、俺は楽しさが勝ってるからか痛みなどなんてことなかった。
「そうやって俺を傷つければいい。俺がボロボロになればなるほど…キルはより深く壊れていく。あいつが壊れる姿を地獄から見れるならそれはそれで面白いしな?ざまぁみろ!あはははっ!」
「下衆が…!ーーー!?」
青鬼は突然目を大きくさせ、俺から手を離した。
「ッ…限界…か…。これ以上…俺が憑依したら…幼い主の体に負担がかかる…」
まるで自分自身を抱きしめるように両手で両腕を掴みながら青鬼は呟いた。
…やった。
どうやら俺は悪運がいいらしいな。
「くくっ…残念だったな。俺を殺せなくて」
「貴様…」
体をコントロールできなくなってきたのか、膝をつく青鬼。
「まぁ、キルのことは任せなよ。…お前じゃなくて俺が壊してやるからさ」
膝をついた青鬼の前まで行って俺は口角を上げて笑った。
「そんなこと…俺がさせぬ。覚えていろ。貴様はどんなことがあっても…俺の手で葬ってやる…!」
殺気を出して青鬼は低い声で琉稀に言い放った。
ーーーゾクッ
その姿は地獄の番人といわれる者の姿そのものだった。
流石に背中に冷たいものが駆け巡って行った。
「忘れるな。いつか必ず…」
フッと倒れるのと同時に青鬼の気配は消えた。
「……ふぅ」
先ほどまでの緊張感がなくなり、思わず大きく息を吐いた。
危なかった。
もう少しで…俺は殺されるところだった。
だが…俺は生きてる。
チラリとキルを見るといつもの寝顔がそこにはあった。
「くくっ…キルの為だと躊躇ってくれてありがとな?青鬼さんよ。結果的に俺は殺されることもなく…さっき言ったことを現実に出来るんだからさ。この後、目覚めたキルに……これは全てお前がやったと結局同じ目にあわせることが出来たよ」
ニヤリと笑った俺はキルが目覚めるのを今か今かと待ちわびていた。
そこからは稀琉の記憶の通り。
琉稀は計画通り「これはお前がやった!」とキルに言い放った。
そこで殺してやる予定だったが「そんなことさせぬ」という青鬼の執念か、鬼の殺器が目覚め、かなりの怪我を負ったのは計算外だったが、キルが泣きながら外を走っていった暫く後に…目を覚ますことができた。
青鬼家の血を引いていた琉稀は、常人よりも丈夫であった為だ。
だが、それでも暫くは動かずに力を養っていた。
それから、琉稀は悪鬼の手助けもあり、薔薇の扱いを練習し、独学でドールを作り上げる技術を身につけた。
1体だけ自分の魂を半分使い、より性能のいいドールを作り上げた。
それから機を伺っていた。
全てはキルを苦しめる為に。
そして、現在に至るのであった。
----「という訳さ」
「そ、んな…」
今にも泣きそうな顔で琉稀を見つめるキル。
「全てはお前を殺す為に…俺が用意してやったんだよ?キル。この12年間はどうだった?辛かった?苦しかった?死にたかった?」
「うっ…」
堪えきれなかった涙が瞳から溢れ出す。
「そんなに辛かったか?くくっ…いい表情だね、キル。まんまとお前は俺に踊らされたって訳だ。いい気味だよ。あははは!!!」
「ッ…!!」
琉稀の笑い声がこだまする中、麗弥は苦しむ親友を想い、眉をひそめていた。

