ーーーー時は戻り12年前。稀琉Side。
扉を開けて中に入った。
「えっ……………」
そこで見たのは………
赤い水の中に倒れている大好きなお父さんとお母さん。
そして、薔薇を蛇のように周りにまとわせながら、その赤い水がかかっている大好きな兄さんの姿だった。
目が大きくなっていくのがわかった。
扉が開いたのに気づいた兄さんは…ゆっくりこちらを振り向いた。
「にぃ…さん…??」
「………キル」
ーーゾクッ
背中に熱が出た時のような寒さが駆け巡って行った。
「お父さんと…お母さんは…なんで倒れているの…?兄さんも怪我してるの?」
「…………」
見たことのない兄さんの表情に体が震える。
何も言わない兄さんが…凄く怖かった。
何か大変なことが起こっているのは、幼いキルにも分かった。
「…キル」
再度名前を呼ばれてビクリと肩が跳ねた。
「父さんと母さんは…死んだよ」
「えっ………?」
冗談だと思った。…いや、思いたかった。お父さんとお母さんが死んだなんて。
信じたくなかった。
でも、次の言葉はもっと信じたくない言葉だった。
「俺が殺したんだよ。こいつらを」
この言葉を聞いた瞬間、視界がグニャリと歪んだ。
そんな…嘘だ。
そんなことあるはずないだって兄さんとお父さんとお母さん達は喧嘩してないって言った仲良しになって来てたはずだそもそも大好きな兄さんがそんなことするわけないじゃあこの赤い水はなに?嘘だ信じたくないそんなことあるはずない
なんでなんでなんでなんで!?
「そしてお前も殺してあげようと思ってたんだ」
困惑する僕の耳に届いた酷い言葉。
僕を…殺す…?
なんで…?
もしかしてこれは…僕のせい…?
そんな………でも、きっと…僕のせいだ。
僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて!!!!
キルの心が壊れかけた時だった。
ドクン
ーーーコチラヘ
…?
周りの景色が青黒く変わっていく。
ーーー大丈夫。貴方ハ悪クナイ。ダカラ安心シテコチラヘ来テクダサイ。
耳元で囁かれているような、遠くから聞こえているような…
でも、なんだか安心する声だった。
目の前に青白い手が差し伸べられる。
その手に…僕は手を伸ばした。
ーーー大丈夫。私ガ全テ終ラセテアゲマス。
その瞬間、僕の意識はぷっつり切れた。
次にキルが意識を取り戻すのは12年後の彼が覚えていたあの瞬間だった。
扉を開けて中に入った。
「えっ……………」
そこで見たのは………
赤い水の中に倒れている大好きなお父さんとお母さん。
そして、薔薇を蛇のように周りにまとわせながら、その赤い水がかかっている大好きな兄さんの姿だった。
目が大きくなっていくのがわかった。
扉が開いたのに気づいた兄さんは…ゆっくりこちらを振り向いた。
「にぃ…さん…??」
「………キル」
ーーゾクッ
背中に熱が出た時のような寒さが駆け巡って行った。
「お父さんと…お母さんは…なんで倒れているの…?兄さんも怪我してるの?」
「…………」
見たことのない兄さんの表情に体が震える。
何も言わない兄さんが…凄く怖かった。
何か大変なことが起こっているのは、幼いキルにも分かった。
「…キル」
再度名前を呼ばれてビクリと肩が跳ねた。
「父さんと母さんは…死んだよ」
「えっ………?」
冗談だと思った。…いや、思いたかった。お父さんとお母さんが死んだなんて。
信じたくなかった。
でも、次の言葉はもっと信じたくない言葉だった。
「俺が殺したんだよ。こいつらを」
この言葉を聞いた瞬間、視界がグニャリと歪んだ。
そんな…嘘だ。
そんなことあるはずないだって兄さんとお父さんとお母さん達は喧嘩してないって言った仲良しになって来てたはずだそもそも大好きな兄さんがそんなことするわけないじゃあこの赤い水はなに?嘘だ信じたくないそんなことあるはずない
なんでなんでなんでなんで!?
「そしてお前も殺してあげようと思ってたんだ」
困惑する僕の耳に届いた酷い言葉。
僕を…殺す…?
なんで…?
もしかしてこれは…僕のせい…?
そんな………でも、きっと…僕のせいだ。
僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて!!!!
キルの心が壊れかけた時だった。
ドクン
ーーーコチラヘ
…?
周りの景色が青黒く変わっていく。
ーーー大丈夫。貴方ハ悪クナイ。ダカラ安心シテコチラヘ来テクダサイ。
耳元で囁かれているような、遠くから聞こえているような…
でも、なんだか安心する声だった。
目の前に青白い手が差し伸べられる。
その手に…僕は手を伸ばした。
ーーー大丈夫。私ガ全テ終ラセテアゲマス。
その瞬間、僕の意識はぷっつり切れた。
次にキルが意識を取り戻すのは12年後の彼が覚えていたあの瞬間だった。

