「ッ…」
何度も何度も繰り返し床に舌を這わせる。
ひんやりとしている大理石のような床が何度も舌を這わせる内に生暖かくなってくるのにつれ、表情が歪んでしまう。
その様子を琉稀は楽しそうに笑いながら見てる。
「お前は俺の言うことならなんでも聞くんだね、キル!」
靴音を鳴らしながら近付く琉稀。
そして、顎を靴で上げ、顔を上に向かせる。
「本当に……馬鹿だね、お前は!」
そう言うのと同時に稀琉の顎を蹴り上げる。
「あぐっ…!」
「稀琉!」
ドサリと床に崩れる稀琉に麗弥は声を上げる。
「ッ…!」
いきなり顎を蹴り上げられた為に、舌を強く噛んでしまい口内には血の味が広がった。
その痛みに口を開くと血が混じって赤くなった唾液が口唇の端から流れた。
「もう充分やろ!?これ以上何を望むって言うねん!」
麗弥が怒りのあまり大声をあげる。
「煩いなぁ…。君は大声をあげることしか脳がないのかい?黙っててくれないと稀琉の行為を無駄にするよ」
「やめて…!麗弥大丈夫だから…!」
琉稀の悲痛な声が麗弥の耳に届く。
「稀琉…」
「本当に…大丈夫だから…!」
必死な稀琉に何も言えなくなる麗弥。
「そうそう。部外者は黙ってて…よね!」
「グッ…!」
またしても左頬に蹴りを入れる琉稀。
その衝撃でうつ伏せに倒れる稀琉。
「うっ……」
痛みに耐え、震える腕を無理矢理動かして立ち上がろうと腕に力を入れる。
「ほら、誰がやめていいって言ったの?まだ舐めなきゃダメだろ!」
「あぐっ…!」
立ち上がろうとした稀琉の頭を足で踏みつけて地面に顔を打ち付ける。
「稀琉っ!!」
麗弥は顔を歪め、必死に薔薇から逃れようと抵抗するがただその体に棘が刺さるだけだった。
自分のせいで稀琉がこんな目に…!
そう思って抵抗するが、結果どうにもならなかった。
「ほら!早くやらないと殺すよ?」
「うッ…」
頭を踏みつけられ、地面に叩きつけられた瞬間から体が急に熱くなった。
熱…い……
体が…全身が……燃えてるみたいだ。
温厚な稀琉も先に行動が出てしまう程の怒りを感じたことが今まで何度かあった。
その時に緊張感が高まったような…
胸の辺りが強く熱くなる感覚を経験していた。
その感覚に似ているのだ。
決して兄に対して怒りを感じているわけではないのだが、胸の深部が稀琉の意思とは反して強い怒りを感じている…。
押さえなければ……。
この怒りを絶対に出してはいけない。
そう咄嗟に感じるほどの熱であった。
「聞こえてないの?それとも先にそこのお友達の死体を見たい?」
遠くの方で聞こえていた兄の声が急に鮮明に聞こえる。
麗弥…
そうだ、オレ……兄さんの言うことを聞かないと…麗弥が殺されちゃう…。
そう思った稀琉は必死に固定されてる頭を動かして先程の行為をしようと噛んで痛みを感じる舌を伸ばした。
その姿にまた琉稀は高笑いをした。
「ククッ…フフッアハハ!!滑稽だな!キル!!俺の言うことならなんでも信じて言うことを聞く……。本当に馬鹿だね!」
熱で朦朧とした意識の中、兄さんは足をどけてオレの頭上にしゃがむ。
「俺の言葉を疑いもせずに飲み込む。愚かすぎて愛しい位だ。可愛い俺のキル。俺を信用してるその心が…お前自身を苦しめてるとも知らずにな」
「…?」
兄の言葉にひっかかりを感じた稀琉は微かに頭を上げた。
「あの時もそうだったな、キル。両親を殺し、俺を傷付けたと言った時も…疑いもせず信じてたな」
「……どう、いう意味…?」
稀琉が聞き返すと更に声を高めて笑う。
「あぁ、可愛いキル。確か…さっきお前はなんでこうなったかを知りたいと言ってたね?いいことを教えてやるよ」
顎に手をやって稀琉の顔を上げる。
その表情は何かに取り憑かれたかのように暗く恐ろしい笑顔だった。
「あの時に両親を殺したのは……この俺だよ」
「えっ………?」
稀琉の目が大きく開かれる。
「なっ!?」
麗弥も目を見開いて琉稀を見た。
今…何て言うた……?
稀琉は信じられないかのような表情で、兄の顔を見る。
そこには昔と同じような…しかし、黒い感情が篭った笑顔があった。
「う…そだ、だって…オレの手には確かに…」
そう。
意識がない間に残っていた肉を切り裂くような感覚。
今だって鮮明に覚えている。
そんなわけない。
だって…そうじゃなきゃ……。
「信じられない?でも、本当だよ。俺がこの手で…あいつらを殺してやったんだ」
「う…嘘だ!だって…!そうじゃなきゃ……そうじゃなきゃ…!」
うろたえる稀琉の様子が余程面白いのかニヤニヤと卑しい笑みを浮かべる琉稀。
「教えてやるよ。あの時の真相を!」
ニヤリと笑った琉稀はその時の惨状を上機嫌で話始めた。
何度も何度も繰り返し床に舌を這わせる。
ひんやりとしている大理石のような床が何度も舌を這わせる内に生暖かくなってくるのにつれ、表情が歪んでしまう。
その様子を琉稀は楽しそうに笑いながら見てる。
「お前は俺の言うことならなんでも聞くんだね、キル!」
靴音を鳴らしながら近付く琉稀。
そして、顎を靴で上げ、顔を上に向かせる。
「本当に……馬鹿だね、お前は!」
そう言うのと同時に稀琉の顎を蹴り上げる。
「あぐっ…!」
「稀琉!」
ドサリと床に崩れる稀琉に麗弥は声を上げる。
「ッ…!」
いきなり顎を蹴り上げられた為に、舌を強く噛んでしまい口内には血の味が広がった。
その痛みに口を開くと血が混じって赤くなった唾液が口唇の端から流れた。
「もう充分やろ!?これ以上何を望むって言うねん!」
麗弥が怒りのあまり大声をあげる。
「煩いなぁ…。君は大声をあげることしか脳がないのかい?黙っててくれないと稀琉の行為を無駄にするよ」
「やめて…!麗弥大丈夫だから…!」
琉稀の悲痛な声が麗弥の耳に届く。
「稀琉…」
「本当に…大丈夫だから…!」
必死な稀琉に何も言えなくなる麗弥。
「そうそう。部外者は黙ってて…よね!」
「グッ…!」
またしても左頬に蹴りを入れる琉稀。
その衝撃でうつ伏せに倒れる稀琉。
「うっ……」
痛みに耐え、震える腕を無理矢理動かして立ち上がろうと腕に力を入れる。
「ほら、誰がやめていいって言ったの?まだ舐めなきゃダメだろ!」
「あぐっ…!」
立ち上がろうとした稀琉の頭を足で踏みつけて地面に顔を打ち付ける。
「稀琉っ!!」
麗弥は顔を歪め、必死に薔薇から逃れようと抵抗するがただその体に棘が刺さるだけだった。
自分のせいで稀琉がこんな目に…!
そう思って抵抗するが、結果どうにもならなかった。
「ほら!早くやらないと殺すよ?」
「うッ…」
頭を踏みつけられ、地面に叩きつけられた瞬間から体が急に熱くなった。
熱…い……
体が…全身が……燃えてるみたいだ。
温厚な稀琉も先に行動が出てしまう程の怒りを感じたことが今まで何度かあった。
その時に緊張感が高まったような…
胸の辺りが強く熱くなる感覚を経験していた。
その感覚に似ているのだ。
決して兄に対して怒りを感じているわけではないのだが、胸の深部が稀琉の意思とは反して強い怒りを感じている…。
押さえなければ……。
この怒りを絶対に出してはいけない。
そう咄嗟に感じるほどの熱であった。
「聞こえてないの?それとも先にそこのお友達の死体を見たい?」
遠くの方で聞こえていた兄の声が急に鮮明に聞こえる。
麗弥…
そうだ、オレ……兄さんの言うことを聞かないと…麗弥が殺されちゃう…。
そう思った稀琉は必死に固定されてる頭を動かして先程の行為をしようと噛んで痛みを感じる舌を伸ばした。
その姿にまた琉稀は高笑いをした。
「ククッ…フフッアハハ!!滑稽だな!キル!!俺の言うことならなんでも信じて言うことを聞く……。本当に馬鹿だね!」
熱で朦朧とした意識の中、兄さんは足をどけてオレの頭上にしゃがむ。
「俺の言葉を疑いもせずに飲み込む。愚かすぎて愛しい位だ。可愛い俺のキル。俺を信用してるその心が…お前自身を苦しめてるとも知らずにな」
「…?」
兄の言葉にひっかかりを感じた稀琉は微かに頭を上げた。
「あの時もそうだったな、キル。両親を殺し、俺を傷付けたと言った時も…疑いもせず信じてたな」
「……どう、いう意味…?」
稀琉が聞き返すと更に声を高めて笑う。
「あぁ、可愛いキル。確か…さっきお前はなんでこうなったかを知りたいと言ってたね?いいことを教えてやるよ」
顎に手をやって稀琉の顔を上げる。
その表情は何かに取り憑かれたかのように暗く恐ろしい笑顔だった。
「あの時に両親を殺したのは……この俺だよ」
「えっ………?」
稀琉の目が大きく開かれる。
「なっ!?」
麗弥も目を見開いて琉稀を見た。
今…何て言うた……?
稀琉は信じられないかのような表情で、兄の顔を見る。
そこには昔と同じような…しかし、黒い感情が篭った笑顔があった。
「う…そだ、だって…オレの手には確かに…」
そう。
意識がない間に残っていた肉を切り裂くような感覚。
今だって鮮明に覚えている。
そんなわけない。
だって…そうじゃなきゃ……。
「信じられない?でも、本当だよ。俺がこの手で…あいつらを殺してやったんだ」
「う…嘘だ!だって…!そうじゃなきゃ……そうじゃなきゃ…!」
うろたえる稀琉の様子が余程面白いのかニヤニヤと卑しい笑みを浮かべる琉稀。
「教えてやるよ。あの時の真相を!」
ニヤリと笑った琉稀はその時の惨状を上機嫌で話始めた。

