「ここか……」
クロムは目の前にある教会を見上げた。見たところは普通の教会であり日曜日なんかはよくあるミサを開いているらしい。教会の前にはミサの案内ポスターが貼られていた。
「この周りでちょーっと怪しい動きするんだっけ?」
「らしいな。腰の銃を見せるマヌケなスパイ役をすればすぐ来るだろ」
「そうだな〜。まずは外周回ってみますか〜」
ロスの言葉に頷き、2人は外周をいかにも見に来たような感じで見て再び扉の前に戻ってきた。
「あとは中に入ってみるか」
「そうだな。正直こんなとこ行く意味が分からんが」
面倒くさそうに頭をかいたクロムは扉に手をかけて開けた。古い扉のような音が鳴り響き教会内に潜入した。
中に入るとなんとも甘い香りが鼻をついた。それ以外は何処にでもあるような礼拝堂が姿を表した。天井には大きなシャンデリアがついており中心部にはオルガンが置かれていた。
「うわ〜…なんか甘ったるい匂いで気持ち悪…。嫌な感じだなぁ…」
「確かに嫌な匂いだな。甘ったるいつーか…そこになんか混ざったような…。マジでくせぇ。さっさとフリして終わらせるのが吉だな」
ロスは鼻をつまみながら手で「了解」というサインをした。ロスは鼻が良く常人よりも匂いに敏感な為、クロムよりもこの匂いが鼻について気持ちが悪いのだろう。足早で中を見回り始めた。
もしここが拠点ならば隠し通路が何処かにあるだろう。それを確認していた。しばらく見回っていたがそれらしいものは発見できなかった。
ここには手がかりなしかと部屋から出ようとしたときだった。
「おや…こんな早くから御祈りですか?」
「!」
入口の所になんかの教団の……恐らく問題の教団の服と思われる服を着た男が立っていた。
クロムは目の前にある教会を見上げた。見たところは普通の教会であり日曜日なんかはよくあるミサを開いているらしい。教会の前にはミサの案内ポスターが貼られていた。
「この周りでちょーっと怪しい動きするんだっけ?」
「らしいな。腰の銃を見せるマヌケなスパイ役をすればすぐ来るだろ」
「そうだな〜。まずは外周回ってみますか〜」
ロスの言葉に頷き、2人は外周をいかにも見に来たような感じで見て再び扉の前に戻ってきた。
「あとは中に入ってみるか」
「そうだな。正直こんなとこ行く意味が分からんが」
面倒くさそうに頭をかいたクロムは扉に手をかけて開けた。古い扉のような音が鳴り響き教会内に潜入した。
中に入るとなんとも甘い香りが鼻をついた。それ以外は何処にでもあるような礼拝堂が姿を表した。天井には大きなシャンデリアがついており中心部にはオルガンが置かれていた。
「うわ〜…なんか甘ったるい匂いで気持ち悪…。嫌な感じだなぁ…」
「確かに嫌な匂いだな。甘ったるいつーか…そこになんか混ざったような…。マジでくせぇ。さっさとフリして終わらせるのが吉だな」
ロスは鼻をつまみながら手で「了解」というサインをした。ロスは鼻が良く常人よりも匂いに敏感な為、クロムよりもこの匂いが鼻について気持ちが悪いのだろう。足早で中を見回り始めた。
もしここが拠点ならば隠し通路が何処かにあるだろう。それを確認していた。しばらく見回っていたがそれらしいものは発見できなかった。
ここには手がかりなしかと部屋から出ようとしたときだった。
「おや…こんな早くから御祈りですか?」
「!」
入口の所になんかの教団の……恐らく問題の教団の服と思われる服を着た男が立っていた。

