―稀琉 Side―
良かった…。
オレは肩を押さえながら、2人を見た。先程まで泣いていた麗弥も今はもうだいぶ落ち着いた。
その時…
ロ「おーい」
「!」
扉の方からロスとクロムが歩いてきた。
良かった。クロムも無事みたい。
麗「クロム!大丈夫だった!?」
ク「うるせぇな、大丈夫だっての…」
麗「なら良かった…。アイツは?」
ク「……逃がした」
麗「えっ?」
ロ「もー大丈夫だよ麗弥。アイツはもう来ないから。後アイツが悪かっただってさ」
麗「…変な奴だな」
ク「さぁね。つーかお前あのバカみたいな話し方止めたのか?」
麗「あぁ…今だけだよ。今だけ」
その頬には涙の後があり、いまだに目は真っ赤で涙目だったが何処か憑き物が落ちたような顔で麗弥は言った。
ク「ふーん。…あっ?つーかお前…目、真っ赤だがまさか泣いたのか?」
馬鹿にしたようにクロムが聞くと麗弥は顔を真っ赤にさせて目を乱暴にこすった。
麗「なっ…泣いてない!」
ク「じゃあなんで目こすってんだよ」
麗「こっ、これは…心の汗だ!」
ク「あぁ涙な」
麗「〜!…あっいてて!」
最初むきになって怒っていた麗弥が、今までの怪我を思い出したようで肩を押さえた。
ロ「あー駄目だよ麗弥。いくら、今までよりはすぐ治るとはいえ…大怪我なんだから無理すんなよ」
澪「そうだよ、レイちゃん」
ロ「んじゃきっと任務完了だろーし…帰ろっか?」
ロスは背伸びをしながら、そう言った。
ク「ふぁ……。あー…ねみぃ」
ロ「お前も寝坊助だねー」
ク「うるさい」
澪「レイちゃん動ける?」
麗「あぁ…うん、平気。肩を借りてるのに、平気って変だけどさ」
麗弥ははにかみながら澪奈に言った。澪奈も笑顔で「そっか」と言った。
麗弥の心からの笑顔にオレも自然と頬が緩んだ。
でも…怪我かぁ……。
オレはきっと外れているであろう肩を見る。
……できればみんなの前で大きな怪我はしたくなかったなー…。
……見つからなければ良いケド…。
麗「稀琉ー?何してんだよー?」
麗弥の声にハッと我に帰る。
稀「ゴメンー!今、行くよー」
稀琉が立ち上がり歩き出そうとした時だった。
――パサッ
稀「?」
後ろで何かが落ちた音がし、後ろを振り返るとそこには一輪の真っ赤な薔薇が落ちていた。
稀「…薔薇?」
しゃがんでその薔薇を手に取った時だった。
ズズ…
稀「!!」
真っ赤だった薔薇から血の様な液体が溢れていった。嫌なのにそれから目が離せない。震える手でそれを持っていたがやがて、薔薇は完全に真っ黒になっていた。赤い液体に塗れた黒と化した薔薇を見て稀琉は昔のことがフラッシュバックした。その瞬間思わず薔薇を投げ捨ててその震える手で口元を押さえる。
稀「うっ…!ゲホッ…ゲホッ…!」
力が抜け膝が床についたのと同時に稀琉は嘔吐してしまった。きっと口元を手で押さえたのは反射的に嘔吐を抑えようとしたのだろう。しかしその行為も虚しく稀琉は戻してしまっていた。反射的に出てきた涙を乱暴に手で擦った。
良かった…。
オレは肩を押さえながら、2人を見た。先程まで泣いていた麗弥も今はもうだいぶ落ち着いた。
その時…
ロ「おーい」
「!」
扉の方からロスとクロムが歩いてきた。
良かった。クロムも無事みたい。
麗「クロム!大丈夫だった!?」
ク「うるせぇな、大丈夫だっての…」
麗「なら良かった…。アイツは?」
ク「……逃がした」
麗「えっ?」
ロ「もー大丈夫だよ麗弥。アイツはもう来ないから。後アイツが悪かっただってさ」
麗「…変な奴だな」
ク「さぁね。つーかお前あのバカみたいな話し方止めたのか?」
麗「あぁ…今だけだよ。今だけ」
その頬には涙の後があり、いまだに目は真っ赤で涙目だったが何処か憑き物が落ちたような顔で麗弥は言った。
ク「ふーん。…あっ?つーかお前…目、真っ赤だがまさか泣いたのか?」
馬鹿にしたようにクロムが聞くと麗弥は顔を真っ赤にさせて目を乱暴にこすった。
麗「なっ…泣いてない!」
ク「じゃあなんで目こすってんだよ」
麗「こっ、これは…心の汗だ!」
ク「あぁ涙な」
麗「〜!…あっいてて!」
最初むきになって怒っていた麗弥が、今までの怪我を思い出したようで肩を押さえた。
ロ「あー駄目だよ麗弥。いくら、今までよりはすぐ治るとはいえ…大怪我なんだから無理すんなよ」
澪「そうだよ、レイちゃん」
ロ「んじゃきっと任務完了だろーし…帰ろっか?」
ロスは背伸びをしながら、そう言った。
ク「ふぁ……。あー…ねみぃ」
ロ「お前も寝坊助だねー」
ク「うるさい」
澪「レイちゃん動ける?」
麗「あぁ…うん、平気。肩を借りてるのに、平気って変だけどさ」
麗弥ははにかみながら澪奈に言った。澪奈も笑顔で「そっか」と言った。
麗弥の心からの笑顔にオレも自然と頬が緩んだ。
でも…怪我かぁ……。
オレはきっと外れているであろう肩を見る。
……できればみんなの前で大きな怪我はしたくなかったなー…。
……見つからなければ良いケド…。
麗「稀琉ー?何してんだよー?」
麗弥の声にハッと我に帰る。
稀「ゴメンー!今、行くよー」
稀琉が立ち上がり歩き出そうとした時だった。
――パサッ
稀「?」
後ろで何かが落ちた音がし、後ろを振り返るとそこには一輪の真っ赤な薔薇が落ちていた。
稀「…薔薇?」
しゃがんでその薔薇を手に取った時だった。
ズズ…
稀「!!」
真っ赤だった薔薇から血の様な液体が溢れていった。嫌なのにそれから目が離せない。震える手でそれを持っていたがやがて、薔薇は完全に真っ黒になっていた。赤い液体に塗れた黒と化した薔薇を見て稀琉は昔のことがフラッシュバックした。その瞬間思わず薔薇を投げ捨ててその震える手で口元を押さえる。
稀「うっ…!ゲホッ…ゲホッ…!」
力が抜け膝が床についたのと同時に稀琉は嘔吐してしまった。きっと口元を手で押さえたのは反射的に嘔吐を抑えようとしたのだろう。しかしその行為も虚しく稀琉は戻してしまっていた。反射的に出てきた涙を乱暴に手で擦った。

