Devil†Story

―クロム SIDE―

また戻ってきた、闇の世界。

俺は笑う。

この時が楽しくて。

命に傷をつけた時に吹き出すこの生暖かい紅い液体が愛しくて。

俺に愛しいという感情があるのなら、この紅い液体だけだろう。

いや…“死”そのものに対してといった方が良いのかもしれない。


奴の手を、骨が軋む程強く掴む。

奴はあの時と同じく、驚いた様子だった。

…お前は、どんな死を俺に見せてくれる?

俺が愛しい感じるその瞬間…お前が散る様はどれだけ美しい?

……見たい。

早く、その時が見たい。

他の奴等が桜の花びらが散る様子を儚くて美しいと感じ、その様を見たいと思うのと同じで、俺はこの死という命の灯火が消える時…命が散るその瞬間を見たいんだ。

だから――

グイッ

ヤ「!」

奴の腕を引っ張って顔を近付ける。

ク「――殺してやるよ。…たっ…ぷりと、傷付けて…滅茶苦茶にして殺してやる」

俺の言葉を聞いて、奴の目が大きく開かれた。

さぁ、どうやって殺す?

足の腱、切って動けなくしてからいたぶる?

切傷を沢山つけてから、首を締めて殺す?

銃、使って毒で苦しめた後に四肢1つずつ、切り落とす?

――なんでもいい。

ただ、奴の苦しむ顔と血が見られれば…死が見られればそれで良い。