Devil†Story

麗「だっ、大丈夫や。なんやろな、眼帯が目に触ったんかな?刹那に調整してもらわんとな!アハハ」


慌てて笑顔を作る。無意識に眼帯越しに目を守るように抑えたのは自衛のためだろうか。その行動を見たロスは僅かに目を細めた。


ロ「ふーん。なら良いけど…。クロムの言う事にも一理あっから無理はすんなよ〜」


ク「一理どころか百理くらい正論だろうが。汗かくくらい痛ぇなら帰ってろよ。邪魔だ」


ロ「なんだよ百理って」


ぶっきらぼうに言うクロムにロスが呆れながら聞き返す。もう2人とも麗弥を見ていなかった。対して稀琉はと言うとまだ心配そうにしていて「本当?」と聞いてきた。


クロムやロス(特にクロム)はともかく…稀琉を心配させない様にするのは難しい。


観察力があるから。


多分、今、無理して笑ってんのもバレている。


それに稀琉は俺が右目に眼帯をつけている理由を知っているから。


だからこそ、痛んでいる事に心配しているのだろう。

でも……引くわけにはいかない。


俺はまた笑顔を作って「ほんま、ほんま。ちょっと痛んだだけやから心配せんでええよ」と言った。


稀琉はまだ納得しきれていなさそうだったが「そう?なら良いけど……無理はしないでよ?」と言った。


本当良い奴やな、稀琉は。

こんな俺を心配すんなんて。


俺は笑いながら稀琉に答える。


麗「分かってるって」


俺が本当に笑うと稀琉も笑った。