Devil†Story

稀「遅いね、麗弥」


稀琉が窓を見ながらそう呟いた。


刹「大方…話し込んでるんじゃない?」


稀「かな?」


刹「そうそう。だから稀琉も早く夕食食べちゃいなさい」


稀琉はなるべく誰かとご飯を食べる様に心掛けていた。1人で食べるより皆で食べた方が美味しいから。


クロムやロスはいくら言っても全然一緒に食べてくれないので、合う時は麗弥と食べる様にしていたのだ。

稀「うん。お姉さんと食べてるかもしれないしね」


稀琉がそう言ったその時……。


カチャ…


稀「!」


扉が開きそこから麗弥の姿が見えた。


刹「あっ、おかえりー」


稀「おかえりっ!遅かったねっ!ご飯は食べてきた?」


稀琉が麗弥の目の前まで来て聞いた。


麗「………」


しかし、麗弥はぼーっとしているのか答えてくれない。


稀「? 麗弥?」


稀琉が麗弥の顔を覗き込むと麗弥はハッとした様に稀琉を見た。


麗「へっ…?あっ、たっ、ただいま」


急いで笑顔を作る麗弥に稀琉は問いかける。


稀「麗弥大丈夫?何か…あった?」


麗「えっ?あっ、やっ、なんでもあらへんよっ」


相変わらず麗弥は慌てた様に笑った。


稀「本当に?」


麗「ほんま、ほんま。そ、それよっか、夕飯食ったん?」


稀「えっ?あぁ、まだ…」


麗「なっ、なら食いに行こうぜっ!」


麗弥はその場から逃げる様に食堂に向かう。



稀「あっ、うん…」


麗「じゃ、じゃあ、行ってくるわ、刹那」


刹「あ、あぁ、うん。行っておいで」


麗弥は2人の疑問を打ち払うかの様に食堂に向かって行った。