Devil†Story

澪「じゃあ、そろそろ帰りますね。今日はありがとうございました」


澪奈は刹那達に向かって頭を下げた。


日もだいぶ傾いてきていたので帰る事にしたのだ。


刹「いえいえ、とんでもない♪良かったらまた来て下さいね」


刹那は得意の営業スマイル。


稀「いつでも来て下さいね」


ロ「帰り道気をつけて〜」


稀琉とロスも笑う。クロムはあの後から自室に篭っているらしく姿を見せなかった。


麗「じゃあ俺、送って行ってくるな」


刹「うん。そうしてあげて」


澪「本当にありがとうございました。それではまた」


頭を下げる澪奈に3人は手を振った。さりげなく車道の内側に澪奈を誘導した麗弥はここから見ても分かる程、嬉しそうに姉に話しかけていた。


ロ「本当麗弥はおねーさんが好きなんだな」


先程の行為だけではなく、1日カフェで澪奈の側を殆ど離れずに丁寧に案内していた姿を見てどれだけ大切な存在かは初めて会ったロスにも感じ取れたのであろう。しみじみと呟いた。


稀「うん。凄く嬉しそうだったよね」


刹「麗弥の女性好きはそっからきたのかもね」


ロ「なるほどなぁ。一理あるかも」


稀「ちょっとそんなこと言うのやめなよ〜。麗弥が聞いたら怒りそ〜」


3人はそんな会話をしながら2人の後ろ姿を見送った数十分後。2人は澪奈の住むアパートの前に着いていた。



麗「よしっ。何もあらへんかったな」


姉さんの家の前で俺は安心して言った。


澪「もう…。私はもう子どもじゃないのよ?」


麗「何言うてんねん。姉さんみたいな美人がこんな夜道1人で歩いてたら痴漢にでもあうやんか」


姉さんはかなりの美人だ。悪い虫がくっついたらあかんからな。そんな俺に姉さんは笑いながら答える。


澪「もう〜上手いんだから」


麗「本当やって!もし痴漢した奴みっけたら…俺がやっつけたるけどね」


…やっつけるじゃあ足りひんな。絶対そいつだけは喜んで殺したる。そんな俺の黒い感情を感じ取ったのか姉さんが「…レイちゃん?」と呼んできたので慌てて笑顔で答える。


麗「姉さんをそんな目に合わせんから安心して」


俺の大切なもの。それは稀琉達と姉さんだけやから。稀琉達は自分の身は自分で守れるくらい強いからええけど姉さんはそうはいかない。せやから俺が姉さんを守るんや。


凛とした表情を見て澪奈は何かを悟ったのかふわっとした笑顔を見せた。


澪「ふふ…。ありがとね、レイちゃん。じゃあ、レイちゃんもあまり遅くならない内に帰った方がいいよ」

麗「俺は大丈夫やって。男やし?」


澪「でももしもという事があるでしょ?」


姉さんは優しくそう言った。