そのままクロムは話をしているロスを置いて自室に戻って行った。
麗「………」
クロムの後ろ姿を見て麗弥は少し困ったような顔をしていた。チラリと姉達の様子を見るとどうしてそうなったか定かではないがロスが稀琉を片手で持ち上げており姉さんは「凄い!本当に力持ちなんだね!」と無邪気に笑っていた。
…これならちょっと抜けても大丈夫やな。
再びクロムの方を見ると既にその姿は小さくなっている。麗弥はその後を追いかけるように走って行った。
ロ「………」
稀琉を持ち上げていたロスがチラリとその様子を鋭い目付きで見ていたのも知らずに。それはクロムも同じで自分が追い掛けられているなど思いもせずに部屋の中に入ろうとしていた。
麗「クロムー!」
ク「…?」
呼ばれて振り返ると全力で走ってきたであろう麗弥が居た。目の前までくると乱れた息を整えようと膝に手をついていた。
ク「なんだよ」
麗「いや言いたいことあってな」
何度か深呼吸を繰り返して大方呼吸が落ち着いてきた麗弥はバツが悪そうに答えた。
ク「言いたいこと?手短にしろよ」
麗「あー…うん。…ごめんな?あんま話されるの好きやないのにクロムの事を姉さんに話して」
ク「……」
麗弥の言葉に顔を向けると真剣な表情でこちらを見ていた。
ク「…そう思うなら二度と同じ事すんなよ」
最早どうでもいいらしく切り捨てるようにそう言うクロムに安堵する。
麗「おおきにな。それでお詫びと言ったらなんやけど…これ良かったら読んでーや」
そう言って数冊本を持ってきた麗弥。クロムに追いつく前に自室に戻って取ってきたのだろう。先日話をした作者の作品を4〜5冊クロムに手渡した。その中には桜の中の水も含まれてた。
ク「…桜のやつはこないだ聞いたんだが?」
持ってきた本のタイトルに目を通しなら呆れた様に答える。
麗「そうなんやけど…やっぱ読んだ欲しくてな。本当におすすめやねん。他にも何冊か限定発売されたやつやクロムが好きそうなジャンルの本を持ってきたから読んでみてや」
ク「…限定発売のは書斎にもねぇからいいが…桜の中の水はいらねぇよ」
麗「そう言わずに〜。是非読んでその世界感じて欲しいんや」
ク「てめぇの趣味を押し付けんじゃねぇよ」
麗「まぁ気が向いたらでええからさ!んじゃ俺戻るな。本当ごめんな」
半ば押し付ける様に4〜5冊の本を置いて麗弥は戻って行った。その様子に呆れながらも本を片手にクロムは自室の中へ入って行った。
麗「………」
クロムの後ろ姿を見て麗弥は少し困ったような顔をしていた。チラリと姉達の様子を見るとどうしてそうなったか定かではないがロスが稀琉を片手で持ち上げており姉さんは「凄い!本当に力持ちなんだね!」と無邪気に笑っていた。
…これならちょっと抜けても大丈夫やな。
再びクロムの方を見ると既にその姿は小さくなっている。麗弥はその後を追いかけるように走って行った。
ロ「………」
稀琉を持ち上げていたロスがチラリとその様子を鋭い目付きで見ていたのも知らずに。それはクロムも同じで自分が追い掛けられているなど思いもせずに部屋の中に入ろうとしていた。
麗「クロムー!」
ク「…?」
呼ばれて振り返ると全力で走ってきたであろう麗弥が居た。目の前までくると乱れた息を整えようと膝に手をついていた。
ク「なんだよ」
麗「いや言いたいことあってな」
何度か深呼吸を繰り返して大方呼吸が落ち着いてきた麗弥はバツが悪そうに答えた。
ク「言いたいこと?手短にしろよ」
麗「あー…うん。…ごめんな?あんま話されるの好きやないのにクロムの事を姉さんに話して」
ク「……」
麗弥の言葉に顔を向けると真剣な表情でこちらを見ていた。
ク「…そう思うなら二度と同じ事すんなよ」
最早どうでもいいらしく切り捨てるようにそう言うクロムに安堵する。
麗「おおきにな。それでお詫びと言ったらなんやけど…これ良かったら読んでーや」
そう言って数冊本を持ってきた麗弥。クロムに追いつく前に自室に戻って取ってきたのだろう。先日話をした作者の作品を4〜5冊クロムに手渡した。その中には桜の中の水も含まれてた。
ク「…桜のやつはこないだ聞いたんだが?」
持ってきた本のタイトルに目を通しなら呆れた様に答える。
麗「そうなんやけど…やっぱ読んだ欲しくてな。本当におすすめやねん。他にも何冊か限定発売されたやつやクロムが好きそうなジャンルの本を持ってきたから読んでみてや」
ク「…限定発売のは書斎にもねぇからいいが…桜の中の水はいらねぇよ」
麗「そう言わずに〜。是非読んでその世界感じて欲しいんや」
ク「てめぇの趣味を押し付けんじゃねぇよ」
麗「まぁ気が向いたらでええからさ!んじゃ俺戻るな。本当ごめんな」
半ば押し付ける様に4〜5冊の本を置いて麗弥は戻って行った。その様子に呆れながらも本を片手にクロムは自室の中へ入って行った。

